すぐに成果に現れないから才能がないと思う必要はない:タイムトラベル少女【感想】


「人は想像したものを『創造』する料理も科学もみんな同じ」

アニメ「タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜」の主人公・マリに科学者である父親が、マリの将来についての助言です。

この言葉で思い出した作品が、漫画・アニメ化もした「とんかつDJアゲ太郎」です。
とんかつ屋の跡取りのアゲ太郎が、クラブミュージックと出会い、DJ兼とんかつ屋として、どちらもフロアをアゲる男になる!(どちらも頑張る)というお話です。アゲ太郎は、言います。「DJととんかつは同じ」だと。

話が脱線しましたが、
料理も音楽も、そして科学も同じなのであれば、絵を描くことも同じ。この記事を書くか迷っていたのですが、何か絵を描く上のヒントがあるのではないかと思い「タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜」の感想を公開する事を決意しました。

 

「タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜」とは?

中学2年生の早瀬真理は、何事にも一生懸命で元気な女の子。
マリは、父親永司から託されたペンダント・アーミラリーコンパスが示すタイムスリップの先々で、真理は様々な科学者たちと出会い、友達・和花や、和花の兄・旬と共に行方不明の永司の足跡を追ってゆく。

 

どの話数も面白いのですが、特に、7話。
主人公マリの友達・和花の兄・旬のセリフを紹介します。

 

「意味がわかっているわけじゃない。分からないから見ているんだ。
考えながらわからないものを見続けていると突然その意味がわかる時が来るんだ」 

タイムトラベル開発の元となった難しい論文を読む旬に、
マリは意味のわらない論文をなぜ読むのか疑問を投げかけた旬の答えです。
心理学では、人間は理解できない未知の分野に対して恐怖するそうです。
マリは自分がはじめて触れる論文に、不安からの質問かもしれません。

そんなマリもタイムトラベルで、天才科学者たちと出会っていくことで、苦手な勉強に興味を持ち始めます。しかし、勉強してもテストの結果は思うように振るいません。マリは、「勉強の才能ないのかな?」と自分はバカだと卑下し、勉強なんてしても無駄だと嘆きます。

そこで、旬はマリを励ました言葉。

「いっぱい悩んでいっぱい調べて、分からないことだらけ。考え続けていると、ある日突然いろんなことを繋がって分かる時がある。それを科学では相転移と呼ぶんだ。水は氷点下になった瞬間に個体の氷になる。そして、100度で気体の水蒸気に変化する。なんの変化のしていないようなものもエネルギーを注ぎ続けるとある瞬間、物質的な変化が訪れる。すぐに成果に現れないから才能がないと思う必要はない」
成長過程を、科学で例えるなら「相転移」と呼ぶ。なるほどなと。
旬のセリフを聞いて、この作品、子供の頃に見ることがあったら、もっと勉強が好きになったのかも知れません。 でも、大人になった今だからこそ旬の言葉の深さが理解できるのかも。

「タイムトラベル少女〜マリ・ワカと8人の科学者たち〜」のヤマサキオサム監督は「相転移」に関して下記のように語っています。

物事は一朝一夕、なかなか明日すぐに身につきません。

 

自分よりできる人が周りにいると、比較してしまい「才能がない」と感じてしまいまう、マリの気持ち痛いほど分かります。
勉強、趣味や仕事でもなにかをはじめると壁にぶちあたります。真剣に向き合うほど辛いです。しかも、自分以上にできる人など見てしまうと余計に落ち込むのです。

どう乗り越えたらいいのか?

私も旬のようにたくさん調べたり、人に聞いたりしてると、実際にやってみたりすると、ある時なんとなく正解が見えてくる時があります。とは言っても、私の場合は正解に気がつくまでかなり月日がかかるのですが。

 

メモ的まとめ

本ブログテーマは「お絵かきが上手くなること」。全く関係ないかもですが、何かヒントになるのかもと思い、自分の中でメモ的にまとめておきます。

・物事は一朝一夕に上手くはいかない。焦りは禁物!

・分からないことは調べてみたり、実践してみたり、とにかく試すことで道が見えてくる。