はじめての想定デッサン


久しぶりの更新です! 今回は久しぶりのデッサンかつはじめて想定デッサンに挑戦しました!

想定デッサンとは、自分の描きたいモチーフを自分で決めて、床面や光の設定をあらかじめ想定して描くと言うものです。

通常のデッサンでは置かれたモチーフを見たままに描くのですが、モチーフを実際に手で持っていろんな角度でみることができます。想定デッサンは名の通り「想定」して描くのですから、光源等をきちんと把握した上想定して描くことになります。

言葉だと分かりずらいので、実際に私が想定デッサンを行なった工程をご紹介します。

 

1 アイデア・設定を考える

これを描いた時期が6月末。季節感のあるデッサンがしたい!と思ったので、
窓辺に置いたアジサイというシュチュエーションを考えました。光源は窓からなので、部屋は影となるので逆光になります。

こんな感じに構図を考えました

2材料集め

アジサイ(造花)と花瓶は、100円均一で購入。
窓辺はネットで写真を検索したり、家の窓を観察しました。
さらに窓辺の材質を深めるため、木のテーブルなどを実際に見ながら木目をスケッチ。
また、窓に雨の水滴を描きたかったので、youtubeで親切に描き方を解説してくれる動画をみて、ほんのさわりだけ見て練習しました。

水滴のスケッチ
立ち寄ったカフェの机などをみてスケッチしてました。

3.デッサン開始

 

実際に手で持って大きさや、質感など、いろんな角度で観察します。

モチーフは写真のように手に持って観察して描いたり、設定した光の角度になるように光にかざして描いたり、台に置いて描いたり様々な角度を観察します。

台に置いて観察もします。

最初早い背景とモチーフをざっくりあたりを取り、先のモチーフと窓辺の背景資料を見ながら画面にはめ込んで行きました。

4.完成

約6時間かけて完成しました。

大変だったポイント
全部と言いたいですが、あえていうなら2つ。

アジサイ
描き方が分からず、何回も描き方の質問をしてしましました。
アジサイは丸い塊としてとらえて描くこと。花びらは全部描くのではなく、際立ってみえる部分を押さえて描けばそれっぽく見える。
花びらと花びら隙間の影を意識して描く。

 

窓の水滴

窓になんか黒いボツボツがたくさん見える、とお思いの方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。

そうなんです。実際に窓につく水滴の写真を見ると

窓に雨が付き、やがて水滴のいくつか流れ落ち、垂直に向かって粒がついているように見えます。

…きちんと理解せず適当に描いてしまっているのがバルバレですよね。

水滴は、思ったより奥深く、水滴の量や光の位置、ガラスの外側か内側からなど見る角度などで描き方が変わってきます。いつかきちんと、理解してブログで報告したいなと思います。

 

5最後に

今回はじめての想定デッサンと言うことで、このやり方でいいのかな?と戸惑いながらでした。でもって描きたい要素が多く、「アジサイの数減らしたら?」なんて先生にアドバイスを頂いたんですが、どうしても画面を華やかにしたかったので減らしませんでした。

…結果、やりたかったことはすべて出来ました!手数が足りてなかったなど反省はいろいろありますが、達成感はあります。

実は2ヶ月ぶりのデッサンでした。あらためて思うのは、デッサンとは描きたい静物と向き合うってことなんだと思いました。向き合うことがなかなか難しいですが…楽しいですね!