もしも宇宙空間で絵が描けたらなら


宇宙空間で絵を描いた人はいるのでしょうか?
かねてからこの疑問を持っていました。

残念ながら宇宙飛行士になる人に芸術家はいません。宇宙飛行士はエンジニアや軍のパイロットが多く、ついで科学者や医者が多いそうです。

芸術家が宇宙へ行って絵を描くことなんてありえないだろうな・・・と思っていたら、
京都市立芸術大学とJAXAが研究していました。「宇宙への芸術的アプローチ」という研究で、1997年、その名の通り宇宙で絵を描く「宇宙絵画実験」を行っていました。
この研究で、人間が宇宙空間ではじめて描きました。

宇宙で人間がはじめて描いた絵は下記URLを参照
http://iss.jaxa.jp/utiliz/spaceculture/report/aas/AAS2001-2003/aas1996-2000/report1997_p5.html
宇宙への芸術的アプローチ『1997年度研究報告書』-5

個人的な感想

なぜ絵を描くのか?もう、ずっと思っていた私自身の疑問の答えを、宇宙で絵を描いた土井宇宙飛行士は「楽しかった」「リラックスできた」と感想を述べています。絵を描く事は「表現活動」であり、「リラックス効果」を与えてくれることのただそれだけなのかもしれません。

この研究結果を読みながら思い出したのが、デッサンで影を付ける際(もちろん、地球上でのことです)、静物の影を目を細めてできるだけ物の情報をそぎ落として、面の明暗を描いていきます。宇宙空間で同じようにそれが出来るのでしょうか。暗闇の中、太陽と輝く星の光で物を見た時どのような光を描けるのでしょうか。

また、宇宙空間で絵を描く際、地球の場合水平軸が重要になるのが、宇宙になると垂直軸にも重きを置くのではないかと考察されていていました。

私は、宇宙ではもっと「こうであるべき!」みたいな概念が良い意味でゆるくなって、自由に絵が描けるのではないかと思っています。ルネサンス時代の人々が遠近法を発見したように、地球の常識では考えられない新しい発見は必ずあると信じています。

「宇宙への芸術的アプローチ」の絵画実験以外にも様々な実験をおこなっています。とても面白い研究レポートなので、興味がある方は是非ご覧ください!
http://iss.jaxa.jp/utiliz/spaceculture/report/aas/AAS2001-2003/index.html