人はなぜ絵を描くのか?芸術の原点探る「ラスコー壁画展」


人類最古壁画のひとつで、世界遺産のラスコー壁画展へ行ってきました!

2万年前、真っ暗闇の洞窟の中、クロマニヨン人がランプを灯しながら描いたラスコー壁画。
この壁画を何故描いたのか未だに謎に包まれています。答えはクロマニヨン人のみが知るそうです・・
ですが、この展覧会を通して「人はなぜ絵を描くのか?」という芸術の原点が見えてくる、とても興味深い内容でしたので、レポートしたいと思います。

ラスコー壁画はどこにある?

フランス西南部のモンティニャック村にて1940年に1匹の犬と少年たちよって発見されました。
村の南、石灰岩の丘の上、地下12〜20mの位置のある洞窟は、全長200mで、3つの細長い空洞で構成されます。

ラスコー壁画内部にあるもの

洞窟内には合計600から850頭もの動物と多くの記号が描かれています。豊かな色彩と調和の取れた美しさで、多くある洞窟壁画の中でも最高傑作と言われています。そして、1979年に世界遺産登録されました。


泳ぐシカ
2mの高さに、5メートルにわたってシカの頭が描かれている。

大きな黒い牡ウシ
3mの高い壁に2.15mの大きさに右向きに描かれている。

背中合わせのバイソン
着彩に筆が使われている。
足や尻など部分的に色を塗り残して遠近感が出ている。

井戸の場面
ラスコー洞窟の最深にあり、這いつくばってでしか壁画を描けない足場の悪い場所です。この「井戸状の空間」だけ黒色のみで描かれている。
また、スプーン型をしたランプか出土されている。このランプは世界最古のもの。

さて、何点か壁画はを紹介してきましたが、これらの壁画は2万年前、クロマニョン人が描きました。彼らはヨーロッパで後期旧石器時代を築いた人類で、骨格やDNAなど私たちと同じ姿(ホモサピエンス)をしています。

人類で初めて芸術活動を行ったクロマニョン人

クロマニョン人は、人類で最初に絵を描き、人に見せるために芸術活動を行いました。

 

ここでファッションチェック!
クロマニョン人&ネアンデルタール人を比べてみました!

何万年前の人たちは、どのようなファッションをしていたのでしょうか?
3万年前のクロマニョン人と6万年前のネアンデルタール人のファッションチェックを行いました!

クロマニョン人(3万年前)ファッションチェック!

 女性はビーズの帽子おり、毛皮の洋服、ネックレスに腕にはブレスレット。毛皮ブーツは今でも売ってそう。
一方、男性は上半身裸にネックレスがさりげない存在感。毛皮のコート羽織りでワイルドが溢れています。足元はワンポイントのアンクレットがオシャレ度をアップ。

 

ネアンデルタール人(6万年前)ファッションチェック!

Skeleton and restoration model of Neanderthal La Ferrassie 1.jpg
By Photaro投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link

裸に毛皮一枚のシンプルないでたち。・・・・野性味が溢れすぎています。

いかがでしたでしょうか?ネアンデルタール人に比べると、ラスコー壁画を描いたクロマニョン人が美意識が高いことがお分かりいただけたと思います。