一時期、お絵描きをしていてとても辛くて、苦しくなった時期があります。
書店の漫画コーナーに入った時、こんなに上手な人がごまんといるのに、
私は何で絵を描いてるのだろうか。。プロを目指しているわけではないに!
そんな中、デッサン教室で画家のラフ画を模写する授業を受けました。
模写とは、他者の作品を忠実に再現し、
あるいはその作風を写し取ることでその作者の意図を体感・理解する為の手段、方法のことです。
今回、私が行った模写はクロッキーの模写です。
<クロッキー模写の目的とは?>
- 他者の書き手の手順を学ぶ
- 作品を見て技法を紐解くコツを探る
- テクニックを学ぶ
私が見本にしたのは、ダ・ヴィンチの解剖図「女性の臓器の研究」です。
模写の仕方は見たとおりそのまま描くのですが、
作品をよく見て、どこから書き始めているのか観察します。
線の強弱、スピード感を真似しながら書いていきます。
ずーと同じ線を描いていきます。
こんなのでいいのかな。
いいのかな。。。。
なんて、思っていると先生が来てダヴィンチについて話してくれました。
「ダ・ヴィンチは臓器が詰まっていそうな絵を描くのよね〜」
・・・言われてみれば、そうかも!
確かに、ダ・ヴィンチは絵を正確に描くには体の知識が必要だ
と考えて解剖学に学び30体以上も解剖したのです。
先生は続けて
「それに比べてみミケランジェロの人物の描きかたは、筋肉乗った肌の質感が好きなんだよね」
見せてくれたのは
ミケランジェロ「カッシーナの戦いのための素描」
ミケランジェロ「聖母子のデッサン」
かに、ダ・ヴィンチに比べると肌の質感が滑らかですごく気合が入っています!
特に「聖母子マリアのデッサン」は赤ちゃんのプリプリお尻に異様に力が入っている(笑)
ミケランジェロが、筋肉フェチと言われるのが納得できます。
というわけで、ミケランジェロの模写もしました!
滑らかそうな筋肉を線で表すにはどうしたら良いんだようか?
と考えながら、線に強弱を加えて書きました。
模写を終えての感想
ダ・ヴィンチとミケランジェロ、同じ巨匠でも、着眼点が違うことがわかりました。
ダ・ヴィンチは人体で、ミケランジェロは筋肉。実に興味深い!
今回の模写から学んだことは・・
これからもたくさん模写して良いところを自分の中に取り入れよう!
模写をするまで、上手い人のイラスト見て凹んでばかりいましたが、
これから上手い人のイラストを見まくろう!
どんなところが上手いのか観察しまくろうと思いました。
あと、上手い人の絵を模写すると自分も上手くなった気がします。
模写をしたことがない方は一度、模写することをオススメします。
私は模写してよかったです。お絵描きがめちゃくちゃ楽しくなりました!